laugh and peace

すきなものをすきなだけ

ベター・ハーフ

行ってきました。ベター・ハーフ。
東京公演が回数を重ねるごとに評判が上がっていって、当日券が完売して、っていうのをTwitterで見ていたので自分の中でなかなかハードルを上げていきました。
以下、感想というか垂れ流し。

たたみます。


この舞台に出てくるのは
仕事第一のモテようと思えばモテそうな29歳の男
恋愛をまともにしたことのない仕事より恋をしたい40過ぎの男
夢のために女を武器にする若い女
体は男だけど心は女のトランスジェンダーの女
のたった4人。
たった4人の中で複雑に絡み合う人間関係。


私は恋愛体質でもないし、正直人の好きになり方を忘れてしまったし、結婚するビジョンも見えないし、死ぬときは一人なんだと思う。
そんな私からすれば沖村が馬鹿みたいに汀ちゃんのことが好きだ!遥香ちゃんも好きだ!って言ってるのが少しうらやましかった。
というか、みんなうらやましかった。恋愛が人生のすべてだとは思わないけど、血の繋がりがない人と繋がりが持てるってきっとすごく難しくてしんどくて苦しいんだろうけど少し羨ましい。
でも結婚願望はこれっぽっちもないんだけど。

というか、遥香ちゃんが諏訪と汀の仲を疑って詰め寄るシーンとか、台詞が本当にあー、女の人はこうだよな、って台詞が満載で鴻上さんは何者なのかと思った。
遥香ちゃんの「心が近づいてるのにエッチしてない方がずるいよ!心が離れてるのにエッチしてる方がまだマシだよ!」ってセリフ(言い回し曖昧)がまさに体の関係より心の距離を重視する女の心情わかりすぎてた。

正直、諏訪にはイライラしっぱなしだった。笑
でも、モテるのはわかるかも。もし友達の彼氏が諏訪だったら早く別れなよ!って言うだろうけど。笑
汀と別れ話をするときの「汀は強いから、俺がいなくても…」って台詞が最高潮にイラッとした。それに対する「一人で生きていける?!そんな手垢にまみれたこと言うの?」って汀の台詞がそうだよねーーーー、ってなったわ。うん、手垢にまみれてる。この台詞言われて別れた女の人の統計とってほしい。

結局、諏訪と遥香ちゃんは付き合って別れて付き合ってまたダメになりそうになるけど元サヤにおさまって。
沖村は汀と付き合うけどダメになってその後誰とも付き合えなくて。
汀は沖村と別れた後に女になって(戻って)諏訪と付き合って別れて仕事で成功して好きな人ができるけどその人は自分を好きではなくて最後に気になる人ができる。
誰が一番幸せで、誰が一番幸せじゃないのかはその人のものさしや何に重きを置くのかによっても違うのだろうな。
タイトルのベター・ハーフも、諏訪と遥香ちゃんにとってのベター・ハーフはお互いなのかもしれないし、もしかしたらこれから出会う誰かなのかもしれない。
沖村と汀にとってのベター・ハーフはお互いじゃなかった。

舞台全般のことで言えば、時間経過が結構はやいテンポで切り替わるんだけどそんなに気にならなかったかな。
仁さんが入ると空気が変わる。なんか面白いこと言ってくれるかなー、っていう空気w
真野ちゃんが出てたからか男性の方も多くて、年齢も幅広くて、東京がどうだったか分からないけど、すーごい笑いが起きてた。多分すごい反応よかった。

ジャニヲタ視点で言うと、踊るかざぽん観れてうれしかった(笑)
あと真野ちゃん抱きしめるシーンとかきゅんきゅんした!
というか、真野ちゃんがすーごくかわいかった!声も立ち振舞いもかわいかった!
中さんの歌声には何度もぎゅうぎゅう締め付けられた。あの人の声は力強いけど儚い。
仁さんを観るのはBOB以来だったんだけど、相変わらず面白かったー!BOBも3人芝居だったけど、他の出演者が仁さんにいい意味でその場を預けてる感じがすごくよかったなー。

観に行く前はもっとじっとりとした雰囲気の舞台だと思ってたけど全然違った。
確かにじっとりとしたまとわりつくような湿り気があるけど、いっぱい笑える舞台だった。
下ネタというか生々しい台詞がたくさんあるけど、それも必要要素というか恋愛絡むならそこも絡んできて当たり前だというか、そういう台詞がなかったらただのきれいごと並べただけのお話になりそうなので、それを含めて観てよかったと思える舞台でした。

感想まとめるの下手くそだわー。
また東京で凱旋公演あるので気になる方はぜひ。